もし大会直前に急遽試合への出場を言い渡された場合、ファイターはどんな事を考慮して出場可否を判断するべきか。
ファイターにとって最も過酷な決断を迫られるのが大会まで時間がない中で出場のオファーを受けた時です。
ショートノーティス = 大会開催まで4~6週間を切っている状態でオファーを受けた場合を格闘技の世界ではショートノーティスと呼びます。
必ずどの大会においても怪我人が発生している昨今ではこのショートノーティスを避けることは難しくなっています。
現在Bellatorライト級に所属しているイアン・バトラーも先日ショートノーティスのオファーを受けた様ですが、この際にふと思ったのが、他のファイター達はどのようなプロセスを経て出場の可否を決めているのかということだったそうです。
以下はバトラーが考える出場可否を判断する為に必要な5つのステップ
1. 自身のコンディションはどのような状態なのか?
もし自分自身も怪我をしている状態であれば戦うことは勿論出来ません。また体調面以外でも気持ちの面で戦う気があるのかどうかを自問自答する必要があります。
2. 大会の詳細: 対戦相手、場所、時期などについて
出場可否を判断する前に相手が誰なのかを知るのはとても大事な事です。これまでの実績や、相手も自分と同じ条件、ショートノーティス、で大会へ出場するのか、それとも元々大会への出場が決まっていたのかといった情報収集が必要になります。
その他にいつ、どこで行われるのかを知る必要があります。もし遠い彼方まで行かなければならないのであれば答えはノー一択です。ショートノーティスということは一日も無駄に出来ません。すべての時間を減量やトレーニングに捧げなくてはならず、飛行機に費やしている時間はありません。
また大会まであと何日かを知ることで、果たして試合当日までに減量出来るかどうかという判断がつきます。
3. 体重
おそらくこの中で一番に気にしなければいけないのが体重です。基本的にファイターは試合時の体重よりも10kg以上重い体重で日常生活を行っている事が多く、例えばライト級(70kgリミット)のバトラーの場合、普段は約80Kgくらいの体重だそうです。その為ショートノーティスの時期によっては減量が確実に間に合わない場合もある為キャッチウェイトなどの交渉も同時に行っていく事を勧めています。
4. ファイトマネー
ショートノーティスでリスク覚悟で戦う以上、しっかりとしたファイトマネーを提示して貰う必要があります。ただし例外もあり、例えばUFCがショートノーティスのオファーでファイトマネーを多少ケチってきたとしてもUFCで戦えるというメリットがやる気に火をつけたりもします。
5. コーチの意見
コーチはファイターとは別の視点から物事を見ています。コーチは絶対で、もしひとりでも首を縦に振らなければ試合への出場は断念します。
https://champions.co/p/ian-butler-explains-what-to-consider-when-offered-a-short-notice-fight/4279618
コメント
コメントを投稿