ジョー・ローゾンの小児がんとの戦い


UFC参戦以来、6度のサブミッション・オブ・ザ・ナイト、5度のファイト・オブ・ザ・ナイト、1度のノックアウト・オブ・ザ・ナイトと歴代最高の12度のボーナスアワードを獲得している"ミスターパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト"とでもいうべきジョー・ローゾン、とてもタフなファイターと知られているローゾンですが、そんなローゾンでも敵わないほどタフな男が、ローゾンの家族にいるようです。

2014年の1月に誕生したローゾンの息子ジョーイは、生まれながらにしてレベル4の神経芽細胞腫という小児がんを患っており、大人の拳のサイズに相当する腫瘍が、ジョーイの脊椎を圧迫しているという状態だったようです。

この7ヶ月間の間に、癌の進行を食い止める為に、何度も、化学療法を行ってきたジョーイですが、ローゾンによると、当初予定していたよりも、少ない化学療法で、進行を食い止める事が出来たようです。

「この世に生を受け、数日で、癌を患うなんて、考えられない事だ。ジョーイの体の3分の1は癌細胞という状態だった。小さな幼児の体に、あんな大きな腫瘍が出来るなんて、とても信じられなかった。自分たちは、そんな出来事が、自分達の身に起こるなんて、想像もしていなかったし、自分の子供の体が、癌に侵されていると知った時は、この世の終わりのような気がした。」

通常、癌に対する化学療法は、大人でも、とても耐え難いものなので、そんな化学療法が、まだ生まれたばかりのジョーイに対して行われるという事は、ローゾン夫妻にとって、考えるだけでも、とても恐ろしい出来事だったようです。

しかし、と同時に、この治療は、ジョーイの将来に関わってくるので、例え、この治療法に、心不全、聴力損失という副作用が伴うかもしれなくとも、ローゾン夫妻には、躊躇っている時間はなかったようです。

「ジョーイは、まるで、リングに上がり、戦いにいくファイターのようだった。彼は、この治療法を受けている間、一度も、泣く事がなかった。彼は、ファイターが、マウスピースをはめて、試合に臨んでいくように、おしゃぶりを咥えながら、さぁ、とっとと、癌を退治しようという感じだった。」

そして、遂に、7月3日に、医者から、癌は完治したとのお墨付きを貰ったようです。

「スタートから、いきなり、難攻不落な山を登頂しなければいけない試練を与えられ、子供が誕生した時、自分は、常に不安で、他の父親や母親の様に、心のそこから、子供の誕生を喜ぶ事が出来で精神状態ではなかった。ただ、癌が完治し、今は、すべてが順調にいっている。妻とは、何度も、この件で、喧嘩をしてしまったが、すべてを経験した今、今では、かつてないほど、固い絆で結ばれている。ジョーイは、両親をてこずらせることがなく、常に、笑顔を絶やさない赤ん坊だ。彼が、泣くときは、大抵、お腹がすいているか、オムツを取り替えてほしいか、疲れているかだ。」

ちなみに、ローゾン、9月5日には、連敗脱出を懸けて、マイケル・キエーザとの試合が決まっています。

http://www.mmamania.com/2014/7/31/5953451/ufc-joe-lauzon-my-son-joey-kicked-cancers-ass-in-three-rounds-mma

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