ドミニク・クルーズが復帰戦に向けて
元UFCバンタム級王者のドミニク・クルーズが、9月27日に開催されるUFC178の水垣偉弥戦で、約3年ぶりの試合復帰を、遂に、飾る予定ですが、怪我に次ぐ怪我で、引退寸前まで追い込まれながらも、一度もファイターを辞めるということは、頭によぎらなかったようです。
今週放映されたMMA Hourに出演したクルーズは、
「一度も負けずにベルトを失った時は、一言では、言い表せない気持ちになったし、その上、誰かが、”自分の” ベルトを巻いている姿を見た時は、とても不思議な気持ちになった。自分は、いったい、どうやって、この状況を、捉えればいいのか、必死に考えてみたが、答えは出てこなかった。だからこそ、自分は、戦うことで、この状況を打破したいと考えている。(たとえ、誰かが、自分のベルトを巻いている状況の)今でも、自分こそが、王者だと考えているし、もし、この世界で、自分には、王者になる素質がないと考えているのであれば、すぐに、この世界から足を洗うべきだ。自分は、自分こそが、王者だと考えている。しかし、その一方で、ベルトを返上せざるを、得なかった。とても辛くて、ベルトを手放すことになった時、自分自身を、散々責めてしまった。それは、とても、不思議な体験だった。ただ、自分は、これから、ベルトを奪取していくつもりだ。」
このようなクルーズの状況を考慮してか、デイナ・ホワイトは、クルーズの復帰プランはいくつかあり、それは、クルーズ次第だと明言、クルーズは、復帰戦で、すぐに、ベルトに挑戦することも可能でしたが、クルーズは、タイトル戦の前に、1試合挟む決断をし、最終的に、水垣選手と対戦することにしました。
「水垣戦を受けた理由のひとつは、水垣は、5連勝中だし、次期タイトル挑戦者の位置にいる。彼は、トップ5のうちのひとりで、タイトル挑戦者候補のうちのひとりだ。そんな水垣との試合は、とてもタフなものになるだろう。
もうひとつの理由は、ヘナン・バラオ戦に向けたトレーニングで、いきなり5Rを戦う為のトレーニングキャンプを始めた所、3R用のトレーニングと、5R用のトレーニングを比較した場合、体に掛かる負荷が、比べ物にならないという事が判った。まるで、週35時間働いていたのが、いきなり、残業代なしで週55時間働くことになるようなものだ。この体にかかる負荷の違いは、ファイターにしか理解できないだろう。
だから、3Rの戦いを経て、体のリズムを戻し、本調子に戻していきたい。この戦いを経る事で、タイトル戦線に戻った時には、体の調子や筋肉の働きを気にする必要がなくなる。一歩一歩、確実に、タイトル戦線に戻っていきたい。
多くの人は、この試合を、タイトルに挑戦する前の、調整試合だと見ている人が多いが、そんな物は、MMAには、存在しない。ボクシングの試合では、調整試合というのは、ありえる話だが、MMAでは、ありえないことだ。復帰戦で、いきなり、トップ5のファイターと戦うというのは、簡単なことではない。ただ、今から、この試合が待ちきれない。水垣は、タフで、持久力があるファイターだ。この試合は、自分にとって、大きなチャレンジとなるだろう。」
http://www.mmamania.com/2014/7/21/5923165/ufc-178-dominick-cruz-takeya-mizugaki-bout-declines-bantamweight-title-fight-mma
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